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「スーパーロボット大戦30」などのキービジュアルを担当していたデザイナーの藤井大誠さんが死去

最新作である「スーパーロボット大戦30」や「スーパーロボット大戦V」、「スーパーロボット大戦X」、「スーパーロボット大戦T」の通常版キービジュアルや、ゲームで使用するロボットの原画(線画)を担当していたデザイナーの藤井大誠さんが10月12日にご逝去されたことが明らかになりました。

スーパーロボット大戦シリーズプロデューサー、寺田です。

 10月12日にスーパーロボット大戦シリーズで長年お仕事をしていただいたデザイナーの藤井大誠さんがご逝去されました。

 私と藤井さんの最初の仕事はGB「第2次スーパーロボット大戦G」(1995年)で、パッケージイラストとロボットのSD原画を担当していただきました。そこから現在に至るまでの長いお付き合いで、最新作である「スーパーロボット大戦30」のキービジュアルや、「スーパーロボット大戦OG展」のSDキービジュアルも藤井さんが手掛けておられます。近年ですと「スーパーロボット大戦V」、「スーパーロボット大戦X」、「スーパーロボット大戦T」の通常版キービジュアルも描いておられたので、藤井さんのイラストに見覚えのある方も多いのではないかと思います。

 また、キービジュアルだけでなく、ゲームで使用するロボットの原画(線画)も昔から担当していただいておりました(「スパロボ30」ではフルアーマー百式改などです)。さらに、オリジナルメカもデザインしていたただいていて、古くはゲストというオリジナル敵組織のメカ、「スーパーロボット大戦64」や「スーパーロボット大戦A」などのオリジナル主人公メカ、さらに「スーパーロボット大戦R」や「スーパーロボット大戦D」のラスボスなど枚挙に暇がありません。

 あくまでも個人的にですが……藤井さんがデザインに携わった、またはデザインした代表的なオリジナルロボットはソウルゲイン、ヴァイサーガ、ASソレアレス&ASアレグリアス、ビュードリファーだと思っております(もちろん、異論はあると思います)。基本的には無骨なメカがお得意でしたが、ファートゥムやトゥルークのような不気味なデザインもこなせる方でした。

 藤井さんは丁寧な仕事をされる方で手も早く、時には自発的にデザインを上げていただいたこともありました。「スーパーロボット大戦OG展」で展示されているソウルゲインやアシュセイヴァーなどのコックピット内部設定などがそうです。

 藤井さんとはお互いに新人の頃から仕事をしてきたこともあり、戦友とも呼べる存在でした。また、スーパーロボット大戦の作り手側の一人でありながらも熱心なファンでいらっしゃり、新作が出る度にプレイしておられました。さらに、私が生スパロボチャンネルに出演した時は毎回丁寧なご感想をいただいておりました。それだけにご逝去は大変残念です。無念です。これからもお仕事をお願いしようと思っていたのですが、「スーパーロボット大戦30」と「スーパーロボット大戦OG展」のキービジュアルがご遺作となってしまいました。

 藤井さん、本当に長い間ありがとうございました。そして、お疲れ様でした。藤井さんの魂は「ソウル」ゲインにも込められていると思い、私は今後も頑張っていきたいと思います。

 最後に、藤井大誠さんのご冥福を心よりお祈り致します。

寺田貴信 スーパーロボット大戦シリーズスタッフ一同

追悼 藤井大誠さん

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